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エレファント・サファリパークの体験ルポ2
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エレファント・サファリパークの体験ルポ2
2019.08.31
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以下内容は「上記内容と同じ」HTML版バージョンです(見やすい方をご覧ください)
エレファント・サファリパークのエレファント・ライド(象乗り)
体験ルポ2
ウブドの郊外、タロ村にあるエレファント・サファリパーク。自然の熱帯雨林の中で、31頭のスマトラ象がのびのびと過ごしています。2000年にオープンして以来、象のケアについては国際基準を順守し、世界で最も優れたエレファントパークと称されています。3.5ヘクタールという広大な敷地で暮らす象たちに会いに行ってきました。
(体験日:2015年12月)
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エレファントサファリパーク&ライドのアフタヌーンコースのクタのホテルへのお迎えは12:00-12:30pmの予定。12:00少し前に、ホテルのロビーに到着すると、Bali Adventure社のロゴのついたグレーのシャツを着たドライバーさんが既にロビーで待っていてくれました。Bali Adventureのロゴの入った乗用車に乗り込みます。他のお客様と一緒になる時は、もう少し大きな車になりますが、他のお客様がいない場合は、小さな車になります。
車に乗ると、まずドライバーさんが自己紹介をし、ホテルからエレファント・サファリパークまでがおよそ1時間50分かかると教えてくれました。そして、今日のアクティビティの順番を説明してくれます。アフタヌーンコースなので、着いたら最初にランチで、その後、エレファント・ライド(象乗り)になるとのことです。とても礼儀正しく、しっかりとしたドライバーさんです。こちらがエレファントサファリパークやその他のアクティビティについて質問をしても、ちゃんと答えてくれ、Bali Adventure社のスタッフの一員として、しっかりと教育を受けていることが分かります。
バイパスを通り、ギャニャール方面に曲がり、まっすぐ進んでいきます。カユマニスウブドやフォーシーズンズサヤンなどを通り過ぎると、今年、新しくできたマンダパ・リッツカールトン・リザーブの前を右に曲がり、ウブド方向へ。途中で、北に向かうのですが、ここからおよそ30分とのこと。道幅の狭い山道のようなところを通っていくと、Elepehant Safari Park の看板が。看板を曲がると、エレファント・サファリパークの入り口が見えてきます。ちなみに、曲がらずにまっすぐ行けば、30分ほどでキンタマーニ高原に出られるそうです。
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エレファント・サファリパークの入り口です。入っていくと、左手にエレファント・サファリ・ロッジの受付、正面がエレファント・サファリパークの受付になっています。
エレファント・サファリパークの受付
左手がエレファント・ロッジの受付
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エレファント・サファリパークの受付で、予約者の名前を伝え、支払いをし、チケットを受け取ります。受付の際、傷害保険の申込書があり、そこに名前とサインを記載します。受付の脇の通路にいるスタッフにチケットを渡し、パーク内に入場です。
入って最初にあるのが、スマトラ象の骨格の模型です。そして、象の博物館のほうに入ると、大きなマンモスの完全な骨格標本があります。これは東南アジアでは一体しかないものだそうです。ここには1,000点以上の展示があり、500万年前の化石や、マンモスの牙、300年前の象牙の彫刻品など大変貴重なものも展示されています。
スマトラ象の骨格標本
大きなマンモスの骨格標本
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博物館の反対側には、パネルの展示があります。エレファント・サファリパークを訪れた世界中の著名人の写真や、エレファント・サファリパーク内のエコシステムについての説明、スマトラ象の一生について、象の種類についてなど、ひとつひとつ丁寧に見ていくと、象についての知識を深めることができます。
象の博物館を出ると、トイレがあります。ホテルのロビーにあるトイレのようにきれいで、トイレットペーパーはもちろん、タオルも置かれ、トイレの中にも象のモチーフが置かれるなど、とてもきちんとしています。トイレの反対側には小さなスタンドがあり、こちらでは飲物などを買うことができるようになっています。
ではエントランスを出て、パークに向かいましょう。ヤシの木が生える小道を進んでいくと、池が見えます。エレファントライドの最終地点で、最後に象がこの池の中を通ります。池の脇にはエレファント・サファリパークのレストラン。
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エレファント・サファリパーク&ライド(象乗り)の午後のコースの場合、パークに到着するのが大体、14:00pm前後になるので、まず最初にランチです(午前のコースの場合は、エレファントライドが終ってからのランチになります)。広々としてきれいなレストラン。200名が一度に利用することができるキャパシティーです。
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こちらで、インドネシア料理を中心としたブッフェをいただきます。最初にスープとアペタイザーがあり、サラダも種類が豊富です。パンもありますが、ホット・ミールのコーナーにはナシゴレンやミーゴレンなどもあります。デザートも種類が豊富で、フルーツ、インドネシアの伝統的なお菓子、バナナケーキ、シュークリームなどがそろっています。エレファント・サファリパークのブッフェですが、料理の種類が多く、目移りしてしまいます。
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食事の際のお飲物は別料金です。旬のフルーツを使ったジュース(マンゴ、アボガド)は搾りたてで、美味しいです。ビールやワインなどのアルコール類も充実しています。飲物の料金は街中のレストランより、少し高めの設定になっていますが、それに見合った内容です。
池が目の前の席は、お客様を乗せた象たちが水の中を歩いていく様子や、鼻から水を吹きだす様子などが楽しめます。レストランの雰囲気もよく、ここで食事をしながら象たちを眺める…象に乗らなくても、エレファントビューのレストランとして楽しむこともできそうです(レストランの利用のみでも象と触れ合うことができます)。
食事を終えたら、エレファント・ライド(象乗り)に挑戦です。象乗り場に行くと、少し離れたところにある象の待合所から象が出てきてくれます。この日の天気は曇りだったのですが、象乗り場にいるスタッフの方が念のためにと、傘を座席に用意してくれました。象に乗る際にはスタッフの方がしっかりと手を持ってくれるので、すんなり乗り込むことができました。象の背中は平らではないため、座席の上は不安定なのですが、エレファント・サファリパークの場合、座席の下に何重にも毛布が敷いてあり、座席がとても安定していました。
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椅子に座ると、落下防止のためにチェーンを止めて、約30分のエレファントライド(象乗り)に出発です。案内してくれるガイドさんが最初に、自己紹介と象の紹介をしてくれます。ガイドさんは、エレファント・サファリパークの地元出身のワヤンさん。エレファント・サファリパークに勤めて7年になるそうです。乗せていただいている象は、ディナ。雌の象で25歳だそうです。
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出発してすぐに、象の待合所から象が次々に出てきました。後ろの象の鼻で、前の象の尻尾をつかんで、象たちが鎖のようにつながって、パークを歩いていきます。ディナも、この列に加わりました。ワヤンさんによると、このように一緒に歩くことによって、象たちの連帯感、仲間意識を高めているのだそうです。エレファント・サファリパークでは、パーク内の象たちが仲良くなるように、連なってパーク内を歩くことが1日のうちに何度かあるそうです。
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途中で、ディナは象たちの列から離れて、エレファントサファリパーク&ライドのコースに入ります。自分のエリアで休んでいる象たちの横を通りぬけ、熱帯の木々が茂る森の中を通っていきます。木が鬱蒼と茂っており、お天気がよい時でも、それほど直射日光は受けないと思いますが、日中の陽射しが強いので、帽子はかぶっておいたほうがよさそうです。
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このエリアは、既にエレファント・サファリパークの敷地ではないそうですが、森の中に道をつけて、象が通れるようにしているそうです。森の中は平坦で、道もしっかりしているので、象がゆれたりすることもありません。ガイドのワヤンさんは明るくて、こちらの質問にも分かりやすく答えてくれ、象に乗りながら、象のことをいろいろ知ることができました。
ワヤンさんの話によれば、象はとても頭が良く、いろいろなことを覚えているのだそうです。そのため、一度、仲違いをした象同士は、けんかをするため、以後、近くに寄せることはできないんだそうです。エレファント・サファリパークには現在、パーク内で生まれた4頭の子象がいます。27頭の大人の象たちは全部、インドネシアの西にあるスマトラ島からバリ島に運ばれてきたのですが、現在は、バリ州の取り決めで、他島からバリ島へ象を持ちこむことが禁じられているそうです。そのため、エレファント・サファリパークではパーク内での象の繁殖に力を入れています。通常、野生の象を調教するには3-4年の時間がかかるそうですが、パーク内で生まれた象の場合は、生まれた時から、人間に慣れ親しんでいるため、調教もしやすいとのことです。
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さてさて、ワヤンさんと話しているうちに、森をぬけ、ふたたびエレファント・サファリパークの敷地に戻ります。象の背中から、塀の向こう側に象の糞を集めているところが見えました。食べる度に排出するという象の糞はエレファント・サファリパーク内で1日でもすごい量になります。これを集め、乾燥させたものは良質の堆肥として売ることができるのだそうです。再び、象たちの休むエリアを通ります。ここには小さな池があり、水が大好きな象はここで、ひとっ風呂(?)浴びてから自分のエリアに戻ります。
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エレファントライドの終了地点の間際で、エレファント・サファリパークのスタッフの方に自分のカメラを渡すと、写真を撮ってくれるというサービスがあります。自分が象に乗っている様子は自分では撮影することができないので、これは嬉しいサービスです。この写真を撮ってくれるスタッフは、象乗り場に待機している方なので、写真を撮り終わった後は、大急ぎで象乗り場に戻り、今度は象から降りるのを手伝ってくれます。
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本来、エレファント・ライドの最後は、レストランの横にある池を象が通って終わりになるのですが、この日は、年に4回ある池の清掃期間にあたっており、池の水がぬかれていたため、池を通ることができませんでした(右下の写真はエレファント・サファリパークよりお借りしました)。
エレファント・ライドが終ったあとは、象との触れ合いタイム(エレファント・ライドの待ち状況などにより、象に乗る前に、象と遊ぶことも可能です)。象と一緒に写真を撮ったり、象にサトウキビをあげたりして象と触れ合うことができます。ちゃんとガイドさんたちがついていてくれるので、希望を言えば、象にポーズを取らせてくれたりもします。
2歳半になったばかりの小象に、さとうきびをあげてみたのですが、鼻でつかんだ瞬間、ポイっと下に落としてしまいます。何度あげても、ポイ、ポイ落とすので、「なんで食べないの?」とガイドさんに聞いてみたところ、象は鼻でつかんだ瞬間に、それが甘いか、甘くないか分かるため、、甘くないものは口に運ばず、ポイっと落としてしまうんだそうです。
象たちと触れ合っていると、象が待合所のほうに戻り始めました。今度はエレファントショーが始まるようです(エレファントショーの開始については特にアナウンスなどはありません)。象乗り場の向かいにあるショーの場所に向かうと、既にお客さんが集まっています。10分ほどの短いショーですが、象たちのかわいらしさに、会場から拍手が起こっていました。
3頭の象が、ガイドさんと一緒に入場
椅子に座ってポーズを取ります
鼻の上に乗るガイドさん
足し算。見事、正解!
絵を描くこともできます
エレファント・サファリパーク内では、写真屋さん(Photo Shop)もあり、写真屋さんが象に乗っているところを撮ってくれた写真をプリントしたり、Tシャツにしてもらったりすることもできます(別途料金)。また、レストランに併設されているギフトショップは必見で、小物から、ジュエリー、衣類、かばんなど、数々の象グッズがそろっています。エレファントショーの際に象が描いた絵を購入することもできます。このギフトショップでの売り上げの一部は、スマトラ象の保護、救済、ケアのためのエレファント基金に寄付されるそうです。
フォトショップ。PCを見ながら写真を選びます
広いスペースのギフトショップ
エレファント・サファリパークの良い点は、管理の行き届いたパーク、しっかりと訓練された象とガイドさん、安全面での配慮、ホスピタリティーあふれるスタッフの皆さん、ホテル並みにきれいな施設、ではないでしょうか。
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エレファント・ライドを終えた後、なお象乗り場にいたところ、一頭の象がやってきて、おもむろに象乗り場の前で、しゃがみました。ガイドさんが象から降りると、象の背中に載せてあった、毛布と椅子を外し、なんと、それを象乗り場の下に収納しました(収納場所は象に乗る際には見えません)。休憩の際には椅子を外してあげ、お客様を乗せる際に、再度、椅子をセッティングするのですが、その収納場所に象乗り場の下の部分を使うとは。いろいろなことが計算され、機能的に作られているのに感心しました。ちなみにガイドさんになるのには、6ヶ月から1年のトレーニングが必要で、象の上に、椅子をセッティングすることができるようになる、というのもガイドになる条件の一つなんだそうです。象もちゃんと訓練されていて、椅子を載せるORしまう際には、ちゃんと収納場所の前で、座ります。
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エレファント・サファリパークでは、一頭、一頭の象に十分なスペースが割り当てられています。直径4mほどのサークルの中は自分だけのスペースで、そこで休んだりエサを食べたりします。その様子は、きれいに刈り取られた芝生、整備された敷地は、とても気持ちのよい空間で、(人間の視点ではありますが)、象も居心地がよさそうに見えます。エレファント・サファリパークという名のごとく、ここは象のための場所で、そこに人間がお邪魔しに来る、という感じがします。エレファント・サファリパークでは、スマトラ島からの専属の象のトレーナーがいて、象たちが仲良く、快適に暮らせるよう象たちの訓練、そして、ガイドさんのトレーニングを継続して行っているとのことです。
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エレファント・サファリパークのガイドさんたち。象を知り尽くし、象をとてもかわいがっています。象に優しいガイドさん。もちろん人間(お客様)にも優しく、象にポーズを取らせてくれたり、おそるおそる象に触る私たちに触りやすいようにしてくれたりと、ホスピタリティーあふれる対応をしてくれました。
今回(2015年12月)、8年ぶりにエレファント・サファリパークにお邪魔しました。8年ぶりに来れば「変わった」という印象を受けると思ったのですが、実際は、「前と同じ」という印象でした。細かな部分で変化はあるかもしれませんが、きれいに整備されたパーク、ホテル並みのクオリティーの施設(トイレ、ギフトショップ、レストランなど)、ブッフェランチの質、量、スタッフのホスピタリティーなど、以前と同じで変わっていないのです。8年の間、建物やスタッフについて同じクオリティーを維持していくのは、実は大変なことだと思います(というのも、バリ島内で、観光施設の視察などをすると、最初のころと年月が経ってからで、設備の老朽化やサービスの低下が見られることがあるからです)。でも、エレファント・サファリパークはこれからも変わらず、象が快適に暮らせる場所として、存続していくことでしょう。バリ島のオプショナルとして、エレファント・サファリパーク&ライドのご利用は、自信をもってお勧めできると思いました。
→ エレファント・サファリパークの詳細
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